ミラクル☆レイナ
「…で?何があったんだよ?」

「…えっ?」

レイナちゃんは、その言葉を聞いて、本当に意味が分からないのか、それともしらばっくれるつもりなのかは分からないけど、首を傾げた

でも、カズくんはそんなレイナちゃんを見ると、溜め息を吐きながら言った

「…その足だよ。普段の日常生活送ってて、そんな怪我なんか滅多にしないだろ。…スポーツとかやったなら分かるけど」

「…あぁ……転んじゃって」

そう言って、レイナちゃんは目をそらした

明らかに嘘だと分かる

カズくんは、さっきよりも深く溜め息を吐いて言った

「お前なぁ……」

「レイナちゃん!」

私もそう詰めよって見たけど、結局、レイナちゃんが怪我の理由を話してくれる事はなかった―――…
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