ミラクル☆レイナ
“ガラッ”


私は、クラスメートに目立たないように後ろのドアから教室に入る。


案の定、誰も私には気付かなくて、私はそのまま1番後ろの窓際の席にストンと座る。




…これが私のいつもの日常だ。





私には学校に『友達』というものはいない。




私にとっての『友達』はレイナちゃんしかいない。





私は、すごく人見知りだから、自分からクラスメートに話し掛けることなんてできないし、それに話し掛けられても私は、髪は染めてない黒髪のセミロング、スカートは膝たけ、ブレザーも第1ボタンも開けないで、きちんと制服を着てる。

それだけでクラスメートのコ達は勝手に“真面目で話し掛けにくい子”というイメージを抱いてしまい、話し掛けてくる時も、どこか、よそよそしかった。


それに私は、すごく地味だから、おしゃれの話題や今時の話題には、全く付いていけなかった。

オマケに私はしゃべるのが得意じゃない。


そんなことをしているうちに、みんな必要最低限のことでしか話し掛けてこなくなった。



だから、私には『人間の友達』というものはいない。



…人間の友達が欲しいと思ったことはある。




…でも、もう諦めた…




…いくら欲しがってもできないから…





だから今日も、いつも通り友達のいない学校はつまらなくて、つまらなくて、早く家に帰ってレイナちゃんと遊びたいってことばかり考えて1日が終わるんだと思った。





…でも、今日は少し違った。
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