ミラクル☆レイナ
―――10年前―――…

当時、小学1年生だった私と幼なじみの一友は、夜こっそり家を抜け出して、しし座流星群を見に行った事があった―――…


―――……



「カズくん……、もう帰ろうよ……。パパやママにバレたら怒られちゃうよ……」

その日はしし座流星群観測日の11月中旬
とても寒い日だった

私は、今まで親に逆らった事も無いのに、いきなり夜、こっそり家を抜け出して流星群を見る事に不安があった

流星群を見れる楽しみよりも、帰ったら何て叱られるかという恐怖の方が強かった

でも、一友は違った

「なーに言ってんだよ!こういう寒い日の方がかえって星は綺麗に見えるんだぜ?それに怒られようが何だろうが、見たら見たもん勝ちだろ?」
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