●罰ゲームの会●
彼が振り返った方向に…コーイチは座っていた


気合い入れて来たのか、私が見たことない服を着てる…


そんなコーイチの目が、私とバッチリ合った


「うわっ!ナミダ何でここにっ…」


立ち上がると、私の方へ近づいて来た


どんな顔してるかと思えば、ちょっと焦り顔


「ナミダ…ちょっといいか?こっち…」


そう言って私を部屋の外に連れ出す


店の奥のトイレ付近まで行くと、はぁって大きくため息をついた


「ナミダ…こんな所で何してんの?」


「何って…コーイチこそ私をフって新しい女をさらに裏切ってこんなイベントに参加してんだ?」


素っ気ない感じを装う


本当は不安な気持ちを抱え、心臓がバクバク言っていた
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