実録 出会い系サイト!!『実話』
拓人は、黙って目をパチパチさせている。


いきなりこんなコト言われて、驚くのは当然だと思う。

アタシは黙って拓人の返事をまった。

ジュエルも静かに座っていて、部屋の中は静まりかえっていた。


「おめでとう。やったね、亜美!」


拓人は満面の笑みでアタシの手を握った。


「えっ!?おめでとうって…産んでもいいの??」


アタシは一瞬、自分の耳を疑った。


「産んでもいいの??じゃなくて、産んでほしい。俺と亜美の子供。」


そう言われた瞬間、アタシの目からは涙が止まらなかった。



゙アタシ、母親になるんだ。拓人の子供を産めるんだ…。″



お腹をさすりながらそう思った。


< 200 / 235 >

この作品をシェア

pagetop