実録 出会い系サイト!!『実話』

｢亜美はどうやって帰るの??｣


｢あっ。えっとタクシーで帰るよ。拓人は??｣


｢俺もタクシーだから、送って行くよ。｣


｢えー!?いいよ。今日は拓人にご馳走してもらったし…。帰りまで迷惑かけられない……。｣


｢何言ってるの。こんな時間に女の子一人で帰せないよ。それに、タクシーの運転手に誘拐されても困る…(笑)。｣


｢出たー。心配性の拓人…(笑)。｣


結局、アタシは家の近くまで拓人に送ってもらうｺﾄになり、二人でタクシーに乗った。


タクシーの中で、二人共沈黙。


そうこうしてるうちに、着いてしまった。


｢今日は、おご馳走様でした。拓人に逢えて良かったよ。凄く楽しかった！ありがとう。｣


｢俺も楽しかったよ。こちらこそ、ありがとね。また、メールするから!!｣


そう言って優しく微笑むと、拓人を乗せたタクシーは動き出した。


アタシは、タクシーが見えなくなるまで見ていた。