幸福カフェにようこそ
怒られる。お客にあんな態度したんだし当たり前か。下手したらクビかもしれない。
「俺は舞ちゃんの方に賛成だ。俺達、目的でここに来たわけじゃない。ケーキが好きだからこの仕事が好きだから。そうだろう?」
舞は頷いた。
「けど、罰として皿洗いだ。いいな?」
「は〜い。」
皿洗い係に降格です。でも、幸助さんは私の味方をしてくれた。なんだかうれしい。
「幸助ね、厳しいけど優しい性格なんだよね。あと、うれしいみたい。」
「うれしい?」
「面接来たほとんどの女の子は俺達目的で仕事中心じゃなかった。でも、舞ちゃんは違う。ケーキ作りたいとか接客したいとか他の人と違って仕事中心だったからね。」
「はい。とにかく、バイトしたくて。あの時は必死でした。」
「その必死が幸助にはうれしいのかもね。」
なっ、なんだか燃えてきた〜。ドジはしたけど頼られてる気がする。一からがんばるぞ。まずは皿の山を綺麗にするぞ!せっせと磨いちゃうぞ〜。
「急に真面目になったな。光輝、なんか言ったか?」
「別に〜♪」
「まぁ、いいか。働いてくれるなら。」
幸助の目には楽しそうに皿洗いをする舞の姿。不思議と楽しそうな舞を見ていたら自然と笑みがこぼれた。
「疲れた〜。やっと終わった。」
「お疲れ様。これ、頑張ったからケーキのお土産だ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「明日も同じ時間な。仮を取ってもらいたいなら休まず来い!いいな?」
「はっ、はい。」
なんだか幸助さんのキャラが変わった。最初は優しいキャラだけど今はツンデレ系。でも、かっこいい。
「何、笑ってる?」
「いえ、なんでも。それでは失礼します。」
舞は逃げるかのように店を飛び出した。いろいろあったけど楽しいバイトだったのは間違いない。
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