pain
自分というものは
どんな風に生きていようと
じぶんのしていることは絶対的な悪で
自分を攻撃しているものが正義なのだと

いつしかそんな覚悟が出来ていった

そういう風にしか生きられない自分を呪った

どうあがいても運命は変えられない

どうあがいても自分に未来は無い

そう覚悟した。



高校も最初の一年は難なく乗り越えた
ただ二年生になった頃から不良たちの集中砲火を浴びた

悔しかった
そのうち学校では先生たちの間で僕が酷くいじめられているといった
噂が広がっていった

ただ、担任は若い頃不良だったし
僕がいじめられていることは僕に対して必要なことなのだと
そんなことを言った


僕は誰からも守ってもらえなかった
完全に孤独だった

誕生日に親から無理してかっこいいスニーカーを買ってもらっても
次の日の放課後
下駄箱の中でズタズタにされ見つかる。


ある日エスカレートしたイジメを受けた僕は
顔にあざが出来て
その日ついに我慢の限界を超えて
担任以外の生徒指導の先生に告白した

暴力事件があったと


僕に暴力を振るった相手は
サッカークラブの花形で
特に人気があった

僕はいじめられそのことを不服に想い
暴力に反発することで全校の生徒を敵に回すことと同じ結果を招いた
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