pain
僕に暴力をふるって
停学処分になった生徒は
とにかくサッカーの県大会での重要なプレイヤーで
停学処分になったことで大会に出れずに
僕は すべての原因を作った張本人と
暴力を振るわれた僕はとにかく悪者にされ学校に行きにくくなった

学校のお昼休みの校内放送では
僕を悪者 ストーカー に仕立てたサウンド劇を流す
登校時 僕を見たものは集団でヴーイングをした




多分僕は呪われていたのだと思う

天国とか地獄とかあるなら
僕は間違いなく地獄の住人だろう

ただはっきりしていたのは
地獄の住人は進んで他人に悪意を持ったりしない
ただ不幸をまとわり付け
どうにもならない運命から逃れられないものを指すのだと
いつしか
僕にとっての善悪とは曖昧になっていった

悪いことをしてもそれが正当化されればそれが正義なのだ
それが世の中だと


いつからか世の中とはそんなものだと
諦めていったのだと思う






いつしか僕は外を歩くことが苦痛になっていった
外を歩いている世のなかの人が全部僕に腹を立てている
そんな風にしか感じれなくなっていった。


自分の言ったりしたりしていることが人を不愉快にさせ
人を怒らせている

そう認識するように反応し始めた。




僕はそれからすぐ学校を辞めた
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