my First boy last boy.

誕生日の涙






秋ちゃんが見えなくなってから、自分の家の門を開けた。



小さくて黒くて、もう古いから所々錆び付いている。変な形をした取っ手を引っ張れば、ギィー…って案の定少し耳障りの悪い音を鳴らす。

いつものことだ。




だけど、そこにざっと砂を擦る足音がして。



それは、あたしの後ろで止まった。





秋ちゃん…?と、あたしは振り返り、息が止まった。






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