my First boy last boy.
あーあって、落ち込んだ声でわざとらしく言う。
そうすると彼は「は!?」と慌て出し。
「ちょっと待て!今のはセーフだった!」
子供みたいな海斗に、笑ってしまう。
「ほんと惜しかったんだけどねぇ…」
「凪砂ちゃーん!そんな冷たいこと言わないでさっ。ね?頼みますよ!」
あはは。
普段は社長で頭を下げられる立場なのに。
こんな女子大生に頼みこんじゃっちゃって…。
電話ごしでも、必死さが容易く想像できる。
…そして想像したら、愛しさが込み上げてきた。