my First boy last boy.





春にとって、この2年間……一体どんなものだったんだろう。





慣れない土地で、誰も頼れる人のいない場所で、

きっと、辛いことも大変なこともたくさんあっただろう。



でも必死に、がむしゃらに頑張ったんだと思う。




それに比べてあたしは……


あたしはこの2年間、一体何をしていただろう。


…何が出来ていただろう。




そう考えると、心の底から、恥ずかしさが込み上げてきた。





海斗に出会うまでのあたしは、


高校時代のことをグダグダと引きずり、叶わぬ妄想を広げ、


現実から目を背けていた…。





あたしはなんて……幼稚でお気楽な奴だったんだろう。



今、春の前に立っているのが、急にとてつもなく、恥ずかしくなった…。





生きていた世界の違いをまざまざと見せつけられ。




あたしなんて……とても、幼かったんだ…。





春との間に、とてつもない大きな壁を感じた……。




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