my First boy last boy.





自分の今まで生きてきた名前が変わるのは、どんな気分だったのか。




あたしには……わからない。






彼に話させてしまったこと、間違いだったかもしれない。





今更後悔しても、遅いけれど。




……なんだかまた、どこかへ消えていってしまいそうで、不安だった。






「………春…」




呼んでしまったのは、きっとその不安のせい。









でも、



あの頃のあたしなら、あなたを抱き締めてあげられただろう。




だけど、今はもう出来ない。







それがもどかしくて、でも――仕方ないの。




それは、しちゃいけないことだから。………これが、友達の距離。




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