わたしのレシピ

とどのつまり都合のイイ女





圭介は釣った魚には餌はやらない、と自ら言ったとおり私のことは放置だった。

連絡は常に私から。


圭介は男子専用の学生寮に住んでいたけど、寮とは名ばかりで出入りは自由だったから私はよく圭介の部屋へ行った。

けれど圭介はパソコンに夢中で(ソフトウェア学科だった)ほとんど相手をしてもらえなかった。


圭介の部屋はパソコンとテレビが兼用だったのでテレビも見れず、私は携帯をいじったりゴロゴロしていた。


普通に考えればここでろくな男じゃないと気付いただろうに、、、

先輩とはけっこうベッタリだったので、置いておかれるくらいが気が楽だった。





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