わたしのレシピ



圭介はごくたまに私の家にも来た。



腹減った、とか(寮は土日のご飯がない)。

風呂に入りたい、とか(寮のお風呂はためっぱなしらしく夜に浸かるのは汚いらしい)。



くる理由に私に会いたいというのは含まれなかった。


けど、今度こそ頑張って恋人らしくなろうと無駄に気合いを入れたのがダメだった。


喜んでもらえるように、レパートリーを増やそうと料理本を買ってみたり、気をきかせて家に行く前に何か買っていってあげたり。

その私の行為すべてが、、、


私が頑張る→尽くされる俺はすごい→さらに要求する→頑張る、、、



と、無限の不のループができあがった、、、








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