わたしのレシピ



花火を持って楽しげにしているマコたちを私はベンチに座ってみていた。


「桃花ちゃん、最後まで君は付き合いが悪いなぁー」


古い木のベンチがギシッと軋んだ。
暗くてよくみえないけど酔ってるんだろう拓真が腰掛けて後ろに背を預ける。


「一緒にやってこれば?」

「見てるのも楽しいよ」

「、、、あんまし楽しそうな顔してないけど」


拓真が吐き出したタバコの煙が花火の匂いと一緒に鼻腔を掠める。



、、、何で、この人には見透かされるんだろう。





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