わたしのレシピ



近くに止まった車から降りて来た男の子と目が合う。

「、、、モモさん?」

「そ、、、そうです」

「良かった!すぐ分かって。じゃ、いこっ」

「よ、宜しくお願いします、、、」

チャラチャラした子を想像してたけど、目の前に現れたヒロは細身の長身に癖のある黒髪、顔のニキビが高校生って感じだけど、どっちかいうと落ち着いた雰囲気の子だった。

、、、とりあえず、一緒に歩いてるだけならあまり犯罪っぽくはなさそうだ。

一先ずホッとして隣を歩いた。

本屋に行きたいというヒロについていき、その後近くのショッピングセンターをウロウロした。

話題が合うか心配だったけど、お互いのことを話しながら歩いていると時間はあっという間に過ぎた。

年上だからと遠慮したり気を使われると私もやりづらいけど、ヒロは気さくな感じに話してくれる。

おかげで私もそんなに気を遣わなくて済んだ。





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