野球男子
岳が悪いわけじゃないのに。
岳はアタシを心配してくれただけなのに。
「お前…何かあった??」
岳がアタシに近づく。
「…っっ別に!!」
強がるアタシ。
岳は、はー…とため息をついて言った。
「お前さ、昔から俺には何も言わなかったよな??
確かに俺は何もできねぇかもしんねぇけど、
少しは頼ってくれてもいいんじゃねぇか??」
岳…。
「うぅ……。」
アタシは抑えてた涙を全て流した。
そして、岳に華のこと、坊主のことを話した。