ワルメン上等★恋したアイツは危険な男

2回目

遠くの方でなんて言ってるのか分からないけど声が聞こえる。だけど、あたしは限界で、目も開かない。今日1日で、かなりのパワーを使っちゃった……。


なんか夢を見ていた気がする。だけど、どんな夢だったのか思い出せない。随分眠ってた気がする。
あたしは目をゆっくりと開けた。開けたあたしの目の前には、いつかどこかで見た事のある天井が見えた。んっ?あたしは、ゆっくりと体を起こした。

体を起こすと目の前の白い革張りのソファーに座ってテレビを見ている…翔平の姿があたしの視界に入った。

翔平に声を掛けようとした時、部屋のドアが開いて春斗が入ったきた。部屋に入るなり、起き上がっていたあたしに気付いた春斗は、
「おっ、ゆーな目が覚めたか?」
と言いながら、あたしの側までやって来た。
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