機動装甲FINAL
目まぐるしく揺れる照星の中に敵機をおさめながら、俺はMk―Ⅱの茜に通信を送る。

「アサルトカスタムから優先的に墜とせ。国連軍のAM部隊では傭兵部隊は荷が重い」

言い終わると同時に、重金属粒子で撃ち抜かれたアサルトカスタムが火球と化した。

「簡単に言わないでよね!こっちはSフィールドも装備してない型遅れなんだから!」

がなるような茜の通信。

しかし手際よく3機目のアサルトカスタムを撃墜しているのは流石だった。

茜の乗るMk―Ⅱの火器…ハイバスターランチャーは現在出力30%といったところか。

この混戦の中では、下手に出力を上げて撃つと友軍機まで巻き込んでしまう。

コンロット社は際限なくAI搭載型のドラグーンを次々に投入してきている。

機体数では既に国連軍を上回っているだろう。

敵機を掃討したいのは山々なのだが。

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