大好きな気持ち


「あっ!ごめんね…ちょっと考え事(笑)」


「ふーん。じゃぁ帰んぞ!」


聞いてきたのは龍斗君なのにそれはないでしょ…


まぁ、これが龍斗君だからね…


仕方ないっちゃぁ仕方ないんだけど(笑)


「ほら!」


そう言って手を伸ばしてくる。


今日の朝まで手を繋ぐの恥ずかしそうだったのに、今は平気な顔してる…


こんなことにも私はドキドキするのに悔しい!!


から、恋人繋ぎってやつをしてみた(笑)


すると、一瞬ビックリした顔をしてその後は照れていた。


やった!


恋人繋ぎをするのに勇気が要ったってのは内緒の話。


龍斗君に言ったりしたらダメだからね!


二人で照れながら、部活の話しとかしながら、家に帰った。


「じゃぁな!」


って、いつもなら私が家に入るまで見ててくれるのに今日はすぐに帰っちゃった…


そんな姿に少し寂しくなりながらも、龍斗君の背中が角を曲がるまでずっと見ていた。


そして、家に入ると切り替えて家事をこなした。


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