平安恋物語



道を歩けば誰もが振り返り、時が止まったように見惚れるほどの容姿を持つ彼の名は右京月(ウキョウユエ)。武芸では、右に出るものはいないというほどの凄腕を持つ。



彼は藤原道長の右腕の右京時雨(ウキョウシグレ)を父に持つ。



その父に今朝は呼ばれ、広い城内の長い廊下を急ぎ足で歩いていた。











< 2 / 59 >

この作品をシェア

pagetop