平安恋物語
月side
「父上、月です」
「入れ」
その言葉とともに、襖が開かれ、中に入る。奥座で書類に目を通している父の姿が目に入った。
「おぉ、待っていたぞ。もっと近くに来なさい」
どうやら機嫌が良いようだ。こんな時はいい話だったためしがない。
奥座の前に座り、父を見上げ、次の言葉を待った。
「父上、月です」
「入れ」
その言葉とともに、襖が開かれ、中に入る。奥座で書類に目を通している父の姿が目に入った。
「おぉ、待っていたぞ。もっと近くに来なさい」
どうやら機嫌が良いようだ。こんな時はいい話だったためしがない。
奥座の前に座り、父を見上げ、次の言葉を待った。