叶わぬ恋

「あ~、この絵、パパだよ。」


娘が指さした絵は、海の絵だった。



「どうしてパパだって思うんだい?」

「パパいるよ。」



僕は、その絵をジッと見つめた。





あの日の海―――



そこに小さく


描かれた・・・二人






「パパと・・こっちは、ことだよ。
だって、手えつないでるもん。」







『ことはパパの一番だから
いつもちゃんとパパと手を繋いでるんだよ。』




僕は、娘とはぐれないようにいつもそんなことを言ってた。







僕と・・・ことちゃん



手を繋ぐこの絵の二人





 
< 131 / 134 >

この作品をシェア

pagetop