叶わぬ恋
「あ~、この絵、パパだよ。」
娘が指さした絵は、海の絵だった。
「どうしてパパだって思うんだい?」
「パパいるよ。」
僕は、その絵をジッと見つめた。
あの日の海―――
そこに小さく
描かれた・・・二人
「パパと・・こっちは、ことだよ。
だって、手えつないでるもん。」
『ことはパパの一番だから
いつもちゃんとパパと手を繋いでるんだよ。』
僕は、娘とはぐれないようにいつもそんなことを言ってた。
僕と・・・ことちゃん
手を繋ぐこの絵の二人