真夜中の太陽

「あたしと出会ってからも、ここに来てたのかな」

「……うん。来ていたみたいだよ」



――……永輝。

あなたは一人でここに来て、何を思っていたの?


あたしがあなたと出会ってしまったから、かんなさんとのことが余計にこじれてしまったんだよね。

あなたに会いたいと自分のことしか考えていなかった我侭が、かんなさんを傷つけ、そして、あなたを苦しませる結果になってしまった。


あたしの苦しさ、辛さなんて、どうでもいい。

結局、自分で自分の首を締めてしまったようなものだから。

< 164 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop