真夜中の太陽

それなら電話が来るかもしれないと、あたしは携帯を肌身離さず持つようになった。

バイト中はマナーモードにして、制服のポケットに入れていた。


でも、永輝からの着信はなかった。



「合コン?」

「そっ。どうよ?」

「行く行くー!」



永輝を待っているくせに、あたしは合コンに明け暮れるようになった。

見ず知らずの男と飲んで騒ぐなんて絶対にイヤだと拒絶していたのに。

今ではヤケになって、お酒を飲んで、男の子たちと騒ぐようになった。



「……これ、オレの携帯とメアド」



合コンで知り合った男の子から連絡先をもらう。

だけど、連絡なんてしない。

あたしはただ、騒ぎたいだけ。

末永く、一人の人と続くために合コンに来てるわけじゃない。



「うん、ありがとう」



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