真夜中の太陽

きょとんとするあたしに、諒子はイタズラっぽく笑う。



「結崎さんが実は怖い人じゃないってことが分かるわよ。あたしにまかせて!」



……ありがたいけど。

だけど、結崎さんがあたしの想像していた人とは違うということは初日で分かった。



ま、いっか。

諒子のそういう気遣いが嬉しかったし、それに、結崎さんと会える。

あたしの心は躍った。



バイトが終わると、あたしはいつもの倍以上のスピードで着替えて諒子と共に店を出た。

カラオケボックスまでは歩いて少しの距離だったけれど、とても長く感じた。

ドラえもんの「どこでもドア」が欲しいと、心の底から思った。

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