ばか。…だいすき。

だから今もすっごい暇な授業、

でもあたしは耐えるんだ。

だって、放課後があるんだもん!


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ･･･――


６時間目終了のチャイムが鳴り響いた。

先生が教室からいなくなって、
あたしも荷物をまとめる。

「あかりーもう行くのー？」

後ろの席の友達、奈緒が話しかけてきた。

「うんっ!だって一秒でも惜しいしっ」

あたしがそう言うと、奈緒はにやにやしながら言った。

「いいねえー･･･青春してんねえ」

･･･なんかおじさんくさい。

そんな奈緒を軽くあしらって、あたしは教室をでた。