夢オチ<22ページ>
何故?とか
どうして?とか

そんな言葉は一切頭には浮かばない。


ただ ただ
救われたんだと。


何も無い、何も目に映らないこの場所で、唯一見えた物。


僕は、すぐにそれが消えてしまう様な気がして、首筋にぴたりと当てた。


そして、力を込めて引く。



瞬間

今まで、真っ白だった筈の視界が、赤く染まって行った。


赤い赤い

僕の血の色。



それが僕の見た最後の光景だ。


そしてすぐに、意識は僕の手を離れ、暗い闇の中へと逃げて行った。


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