朝4時20分

「最近ブチってたね〜ん」と笑うハルを横目に
「はいは−い」と通話ボタンを押す。

「もしもし?」
いつも通りの優しい声に
わざとおどけて返事を返す
「もしも−し♪誰かわかるぅ?」

「わかるから。璃子、ハルとおったんけ?」
父親になだめだれる子供みたいに、軽くあしらわれる。
これもいつも通り。
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