ぼくがママ
ぼくがママになるって
やくそくしたのに
ぼくは
まいにちおそくまであそんで
チップにえさをあげていなかった
チップのおうちのそうじも
ずっとわすれていた
『ごめんね チップ ぼくがわるかった』
ぼくは
チップのおうちに手をいれた
『チップ チップ!!』
いつもぼくの声をきいて
ぼくの手にのぼってきたチップ
『チップ どこにいるの?』
ぼくはきづいた
ぼくがバカだったから
ママもいなくなって
だいじなチップもいなくなった
ぼくがじぶんのことばかり
かんがえていたから
はじめてできたにんげんのともだちとあそぶのが
たのしくて
いままでぼくをささえてくれただいじなものを
だいじにしなくなっていた