ぼくがママ
まっくらになっても
ママはかえってこなかった
『ママー ママー ママ……』
ぼくは
たのしかった
でも
それはママがいたから
ママがいたから
ぼくはともだちができて
たのしいまいにちをすごしていた
ママがいないと
ぼくは
生きていけない
『あ』
ぼくはおもいだした
ママのことばを
-あなたがママよ-
そうだ
ぼくは
わすれていた
つらかったぼくをささえてくれた
ちいさなちいさな『ともだち』のことを