ぼくがママ
ぼくはチップのいなくなったおうちを
おふろのなかであらった
チップがいつもかくしていたひまわりのタネが
ひとつだけ
おうちのおくにおいてあった
ぼくはなみだがでた
チップは
このたったひとつぶのひまわりのタネをずっと
だいじにのこしていたんだね
ぼくがえさをあげなかったから
チップはおなかがすいていたんだね
ぼくはきれいにおうちをあらった
そして
ママがいつもしているように
おふろのなかをそうじした
ママ
いつも
ママはぼくのためにはたらいていた
ママ
ごめんね