ぼくがママ




―ガチャガチャ 




げんかんからおとがした




ぼくはなみだをふいて


げんかんにはしった




『ママ?』






ゆっくりとげんかんのドアがひらき


そこには


ぼくのママがいた




『おそくなってごめんね』






ぼくは


ママのむねにとびこんで


おおごえでないた




『ママ ごめんなさい ぼくがわるかった ごめんなさい もうどこにもいかないで』




ママはぼくをぎゅっとだきしめてくれた




ぼくのなみだがママのようふくにしみこんでいった



『ママー ぼく ママなのに チップのママなのに めんどうをみなかったからチップがきえてしまったんだ ぼくのせいなんだ』




< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop