ぼくがママ
―ガチャガチャ
げんかんからおとがした
ぼくはなみだをふいて
げんかんにはしった
『ママ?』
ゆっくりとげんかんのドアがひらき
そこには
ぼくのママがいた
『おそくなってごめんね』
ぼくは
ママのむねにとびこんで
おおごえでないた
『ママ ごめんなさい ぼくがわるかった ごめんなさい もうどこにもいかないで』
ママはぼくをぎゅっとだきしめてくれた
ぼくのなみだがママのようふくにしみこんでいった
『ママー ぼく ママなのに チップのママなのに めんどうをみなかったからチップがきえてしまったんだ ぼくのせいなんだ』