ぼくがママ



チップとぼくはなかよしになった


ぼくがなまえをよぶと

チップはぼくの手にのぼるようになった



『ママ ぼく チップがだいすき』



ぼくがチップをだっこしながらそういうと

ママが言った



『チップはにんげんじゃないから そんなにながくはいきられないの だからこそ まいにちだいじにしてあげなさい』




ぼくは 


なみだをながした





しらなかった




ぼくはずっとずっとチップといっしょにいられるとおもっていた




チップはぼくよりもさきにしんでしまうの?



ぼくはチップがいないといきていけないよ




ぼく


チップがだいすきだから



『ママ ぼく チップがいないといきていけないよ』




『そうね ママも あなたがいないといきていけないっておもうのよ』





そうか


ぼくにとってのチップは


ママにとってのぼく




ぼくはチップがげんきにしているとうれしい



だから


ママもぼくがげんきなほうがうれしいんだよね




ぼく


ママをよろこばせたい



ママが


ぼくをあいしてくれていること


すごくわかるから




チップにであって


わかったんだ



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