恋愛クリニック部【修正中】
それから数日間、私と美鈴先輩は都会の方まで行っては、服や水着などを買い合宿に向けて準備をしていた。
そう。浮かれていたのだ。
合宿といっても、相談者がいなければすることもないし…きっと、すっごく遊べるんだと思っていた。
が、それが甘い考えだったとわかるのは、もう少し後の話…。
合宿日前日。
私はカバンいっぱいに入れていたオヤツを部室のテーブルの上に広げ、どのオヤツを持っていこうかと悩んでいた。
はたからみればお菓子屋さんを開いているように見えるだろう。
勿論そんなこと気にせず私は目の前のオヤツの山を透視ができるんじゃないかってぐらい見入っていた。
「う〜ん…やっぱりみんなで食べるなら…飴とか?」
いやいや、飴って何でかついつい噛み砕いちゃってもったいないし…
「部長!お菓子は何円までですかぁ!?」
合宿ではなく、気分は遠足だ。
「お菓子は300円までです!」
300円って…日本の物価をわかってるのか?!
部長はかなり上機嫌だった。
が、300円と言われた私は不機嫌になっていった。
300円って…2つも持っていけないじゃないか!