大好きな人
席に戻ると、


隣の高谷君は女子に囲まれていて、
見えなくなっていた。


大丈夫かなぁ~?



「ごめん。俺好きな子いるんだ。」



って聞こえた気がする。




何気なく横を見たら…


女子が悲しみのあまり、
去っていくこが多かった。



『私の王子様がっ!』

って叫んでいる子、多数。




好きな子って…
りことか?

まぁ、他人の恋愛事情はどうでもいい。
ましてや男子だし。



ちらっと高谷くんを見ると、
バチンと目があった。



「さっきの話聞こえた?」


やばいかな…?




「あ~…聞こえてないよ?」



「嘘だ。」


「聞こえちゃいました…」
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