繋いだ手を離さない
『葛城社長、詳しく話してくれないか』

社長が座り直し怜哉を見つめた
その瞳は弱々しい父親のようだった


「…偶然に見つけたんだ。汚れた猫を」

怜哉はゆっくり話し始めた


社長も後ろに立っている2人の兄たちも…
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