清皇学院記
「どうした、撃ってみろ」


 瀬戸は玲華を挑発する

ように言った。玲華は歯を

食いしばって、どうにか撃って

しまいたいという衝動を抑えた。


 その一部始終を見ていた警察の

一人が、突撃の合図と見なし、

一斉に倉庫に駆け込んだ。


 玲華は銃を瀬戸に向けたまま

固まったままだった。


 警察によって、蓮は瀬戸から

開放され、瀬戸は手錠で縛らせた。


 蓮は玲華にの方に駆け寄る。

玲華は安心がどっと沸いてきて、

その場で倒れこんだ。

「玲華っ」


 蓮は倒れる玲華を支えこみ、

玲華の顔を覗き込んだ。

玲華は少し笑って、それから

意識が遠のくのを感じた。


第4節  完
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