子猫のような君を見て
今日は朝から母親がいなかった。
ふと何気なく,猫だとか犬だとか,可愛い動物のビニールがかかったテーブルの上に目をやる。
そこには一枚の置き手紙。
『ユズちゃんへ
今日は実家に用があるので,朝早くから家を空けます。
ついでに,お婆ちゃんの家に泊まってくるわね。
お母さんがいない間,隼人と萌の世話頼んだわよ。
冷蔵庫にチーズケーキ入れといたから,おやつの時間に食べなさい。
お母さんより☆』
………。