子猫のような君を見て
「具体的に言うと?」
少し黙ったあと,彼が口を開いた。
「そのいとこの相手をしてもらいたいんです。」
相手?
つまり,一緒に遊べってこと!?
そんなんムリでしょーー!!
家には2人もいるんだよ。
「そ,それは…。」
必死に瞳を覗き込み,目で訴えてくる。
頼れるのは私しかいないんだと。
「…。わかった。じゃあどうすればいい?」
結局,断ることもできず,受けることにした。
「いとこが来るのは明日なんで,明日家に来てもらえませんか?」
お願いします!!
と私の前で深々と頭を下げる。
「うん。じゃあ明日,授業が終わったらここにいてくれる?」
「はい。ありがとうございます!!」
ではまた明日
と手を振りながら去っていく彼。