魔女の瞳Ⅵ
エピローグ
ドアの閉じる音がした。

力なく音のする方を見る私。

「…お疲れ様じゃったのぅ…メグ」

蘭花の洋館から、彼らは出てきた。

天羽家長女、天羽蘭花と、使い魔の長老。

長老は、いつの間にか蘭花の洋館にやってきていた。

いえ、そんな事より。

「長老…!」

疲弊しきった精神に、再び炎が灯る。

長老がお母様に、修内太の事を話した。

だからお母様はやって来た。

そして修内太を…!

「長老…!」

再び呪眼を発動させる。

もうこれまでだ。

如何に長きに渡り使い魔を務め上げてきた長老でも、許す訳にはいかない。

「ノコノコ私の前に出てきた以上、覚悟は出来てるわね…長老」

< 101 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop