魔女の瞳Ⅵ
天空より降り注ぐ雷の雨!

『雷雨』の魔術が二人の動きを止める!

「力量の差がわからないほど馬鹿でもないでしょう?次に動いたら当てます」

冷酷な眼差しを向けるお母様。

時貞と菊花は動けない。

命が惜しいのではない。

食らえば確実に動けなくなるほどの傷を負わされる。

そうすればもう、私や修内太の援護は出来なくなる。

二人はそれを恐れているのだ。

「さぁ、進退窮まったわよ?男なら潔さも肝心だと思うけど」

姿を見せるように促すお母様。

その声に。

「!!」

洋館の玄関の扉が開いた。

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