ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
ゆっくりと歩く二人は、回りにいる人達が目に入らないらしくて…
広いフロアの中にいて、二人切りのような、つもりらしい…
「よしよし…小絵待って〃 今話すからさ…
瀬戸内にある島なんだけど、鴻の島っていうんだ。
その島には、別荘がいくつも建てられていてね。
そのうちの一つを買ったんだ。
白い建物でね、プライベートビ-チもあるんだよ。
岸壁に張り付くようにして、建てられているのさ…
だから、海からは直接別荘に行けることになる。
岸壁の下には、小さな船着き場があってね。
ヨットを繋ぐこともできるんだよ。
それに…その海の色は何だと思う…エメラルドグリーンなんだ。
海の色だけは…どうしようもないさ…
カプリの海みたいに…
紺碧色といかなくてね。
ごめん!」
-あなた…何も言わないで…もう、じゅうぶんだわ!
贅沢すぎるわ…-
小絵は頭に想像を濃くしていた。瀬戸内の海に浮かぶ カプリ島に良く似た島を…