ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


船は思い切り揺れたが、結城は死に物狂いになり、



竪琴はさらに大きな音を奏でていく…そして歌う…



「ここは魔女のいる海辺…
この女どもはここに来る人間を、魔法にかけてしまうのだ。



もしも知らずに、ここに来て、この女どもの魅しの声をひとたび耳にしたら、



もう、その人間は家にも帰れず、妻とも可愛い子供たちにも会えません…



そして、魔女が呼び込んだ人間が、座り込んだところには黴が生え…



一面腐っていくのです。
そして、人間の骨がうず高くつもるのだ。



それゆえ、その地は駆けて行け、わき目も振らずに… 駆け抜けろ〃



みんなの耳には蜜蝋を塗り込めておくのだ。


そして声は聞かないようにして…


しかし、もし自分だけが聞きたいのなら、


速く進める船に乗り、手足をしっかり帆柱に縛りつけるのだ」



その歌声は、あたりの海面を震わせている。


そして、魅しい女神たちの 姿は無間地獄の棲みかへと引きずり下ろされていた。









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