僕とこいつは生徒会長
「その時は夕方まで話して迎えに来てたマキちゃんの母親に会って、マキちゃんが写真撮ってって言われて撮ったのがこの写真」


そこで優弥はさっき見せた写真を指差す。


じゃあ、これは僕が言ったから撮られた写真だったのか。

そういえば母さんって写真が好きだったからよくカメラ持ち歩いてたからな。



優弥の話を聞いて昔の記憶が蘇っているような気がした。



「そういえば優弥って僕を呼び出した時からわかってたのか? 小さい頃会ったやつだって」


僕の質問に優弥は頬をポリッとかいた。



「うーん。それは違うかな。
実はその前に俺は会ってるんだよ。マキちゃんにはさ。

でもマキちゃんは気づいてないみたいだったけどね」


ハハッて切なげな笑いをした。


うわっ。それって僕が酷いやつじゃねぇか?


そう思いながら申し訳なさそうな顔で優弥を見つめた。




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