心ノ囁キ ーサヨナラのオトー



部屋で、テーブルを囲むように三人で座り、
貴唯は自己紹介した。




「…どうも。阿木朔哉です…。」




朔哉は貴唯を見て思った。



性格はともかく、

すっごく可愛い人だと。



笑うたびに
クルクルの軽めの癖っ毛がふわっとして、

イメージ的に、
マシュマロみたいな感じの女の人に見えた。




そんなこんなで貴唯に見とれていると、

こっそり乃栄が朔哉に言った。



「凄く可愛い人でしょ?自慢のいとこなんだぁ。」


「…へぇ。」




内心、少しだけ

乃栄の方が可愛いんじゃないか

…と考えた、朔哉でした。




_
< 32 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop