心ノ囁キ ーサヨナラのオトー
そんな乃栄と朔哉を見ていた貴唯は、
乃栄に手招きして、
キッチンを指差し言った。
「飲み物出すの手伝ってっ?」
「はいはい♪」
「えっお構いなく…」
二人の会話を聞いた朔哉は、焦って言った。
「遠慮するなッ★」
「そうだよ?」
「…じゃあ、お願い…します。」
朔哉をリビングに残し、キッチンに行った2人。
貴唯は2つ紅茶を、
乃栄は自分用の珈琲を作り始めた。
貴唯は甘ーい紅茶好きで
乃栄は苦い珈琲が好きである。
すると貴唯は、
珈琲をつくっている乃栄に話しかけた。
「めずらしいね。乃栄が友達をつれてくるなんて。」
「そうね。自分でもビックリ。けど、なんとなく彼と私、似てる気がしてね。」
「…へぇ〜。似てる、かぁ…。」
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