‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「そ…んな…!!」


あたしは驚きのあまり声が震えている。


「ほんまは最後まで秘密にしとこうと思ってんけど、やっぱり言った方が俺のためにもなる思って言ったんや。」



「でも、そうと決まればさっさとそいつを城から出してしまえばいい話だ。」



淡々と言うノエルを、ライオスは複雑な顔をして言った。



「それがうまいこといかんねんなぁ。」



「なんでだよ?」



ノエルが不機嫌な顔で聞くと、ライオスは真剣な顔で言った。



「城の中には死神があの子を見張ってるんや。

彼女を城から出さないために…」



「それはまた厄介ですね。」



ライオスの言葉にレイは頬杖をつくように考え込んだ。



「でも…

お嬢ちゃんが持ってるパルソナやったら、そいつを倒せるんや。」





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