桃川中学校吹奏楽部
なんとなく

綾瀬君と喋ることも多くなって

どこかで意識しちゃう自分がいた。

 
目もよく合うし

 
どうしたらいいのかわかんなくなって

小さく笑っちゃう。

 
それから・・しばらくたった。

その日はいつもの朝だった。

朝練が終わって

教室に戻ってかばんを置いて

 
葉月たちと喋っていた。

「でさー・・」

 
私がカバンから教科書を出して入れようとしたときに


机の中になにか1枚の紙が手にあたった。


プリントでも忘れてたかな・・って思ったら


出てきたのはふたつに折られた白い紙。

 

それは


生まれてはじめたもらった


 
ラブレターだった。

 
昼休み、屋上に来てください。

 
  綾瀬晴輝

 
嘘・・でしょ?


綾瀬君が


あたしを・・?
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